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B00K-1

群像の隙間から見える他人の日常は
分かち合えないながらも記憶の中では

重なりあい抱き合い愛し合うことが可能な

原子や電子たちよりも小さな部屋なのである
その部屋で起こっているすべての出来事を知ることなどできはしないが

知ったふうに酔いしれることができるということはなんて幸せなことなのだろう

 

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